【インタビュー】「周りのムチャぶりが作品の幅を広げてくれました」WhiteRosa 仲田亜由美

mikke!プロメイト

持ち前の明るさとガッツでmikke!を盛り上げてくれている羊毛フェルト作家WhiteRosa 仲田亜由美(以下、亜由美)さん。出店回数は間違いなくNo.1。小学生を対象とした放課後みっけ!でも活動を続けています。mikke!のインスタアカウントでは、ライブ配信のナビゲーターとしても登場。mikke!の仕組みを知り尽くし、もっとも使い倒している一人と言えるでしょう。そんな亜由美さんに、羊毛フェルトの魅力やmikke!での活動内容についてお伺いしました。

WhiteRosa(ほわいとろーさ) 仲田 亜由美(なかた あゆみ)
羊毛フェルト作家。A’s sweets! 福田りおニードルフェルト研究会マスター講師。食べ物・花をメインに、カルチャー教室などでレッスン・ワークショップを開講中。羊毛フェルトの「自由に形を作れる」特性を生かした、アートとしての作品やワークショップを開発中。 https://whiterosa.jimdo.com/

― 亜由美さんは長いこと羊毛フェルト作家として活動されていますが、そもそも羊毛フェルトって何?という方に向けてご説明いただけますか?

亜由美:フェルティングニードルという、縫い物とは異なる羊毛フェルト専用の針があるのですが、その針で羊毛を刺しながら自由自在に形を作っていく手芸・造形の一分野です。3Dのほか、布に直接刺して刺繍のように自由に絵を描くこともできます。

― 針で刺し固めるってことですね。見た目のあったかい感じからはちょっとイメージしにくい作業なんですね。

亜由美:はい、けっこうストレス解消にもなりますよ。プスップスッという音もなんとも言えないんです。

― ご自身が羊毛フェルトに出会ったのはいつですか?

亜由美:15年くらい前に、日曜のお昼に放送していた明石家さんまさんの番組に、私の師匠(福田りお)が出演していたんです。それが初めての出会いでした。番組を見てからキットを購入して自分でやってみたのですが、うまくはいかず・・・。それでも、自分の結婚式にウエディングアイテムを作ってみたりもしました。その後師匠の個展に行った時に図々しくもお話をさせてもらい、その流れで2011年に講師養成講座に入ったのが始まりです。一年間の講座を経て、2012年、妊娠中に講師資格を取ってやろうという勢いで講師試験を突破しました(笑)。実際の講師活動は、出産・乳児期が落ち着いてからですね。

― そのテレビを観ていなかったら今の亜由美さんはいなかったわけですね。そして、やってみたい!と思ってから今に至るまで、羊毛フェルト一筋というのもすごい!羊毛フェルトの魅力はどんなところにありますか?

亜由美:再現性の高さに尽きます。とにかく色のバリエーションが豊富で、自由自在に形が作れるのです。本物そっくりに再現できた時は一人でニヤニヤしていますね。気持ち悪いでしょ? 自分の脳内にあるイメージを具現化する面白さ、楽しさはもちろん、目に見える形にして初めて得られる達成感や見えてくるものはたくさんあります。お子さんの創造性を育むのにもオススメです。

― そういえば、サバの塩焼きを作られていて二度見する人続出でしたよね。もともと作られていたスイーツの世界から飛び出して、自然界の植物や動物、鳥、ペット、子どもが喜ぶ電車や飛行機、やさぐれパンダなどのオリジナルキャラクターまで、作品の幅をどんどん広げられていますが、羊毛フェルトの魅力を伝えていく上で大事にしていることはありますか?

亜由美:作家としては、まず自分自身が納得できるクオリティの作品を創り出すことです。自分の作品には自分が一番厳しい評論家でありたいなと。当たり前ですけど。講師としては、○○○のキャッチコピーじゃないけど「お値段以上!」とお客様に感じていただけるレッスンを目指しています。お金だけじゃなくて、時間も作ってお越しいただくので、来てよかった、今度はこれが作りたいなと感じていただけたらうれしいです。もっと言えば、WhiteRosaのレッスンだから受けたい!と思っていただけたら最高ですね。

― mikke!に仲間入りしたのはもう3年以上前になりますが、そのときと比べて何か変化はありますか?

亜由美:とにかく作品の幅が広がりました。mikke!にはさまざまなジャンルの作家さんや講師陣が活動しているので、お店に足を運ぶたびに思うままにかなりのムチャぶりをしてくれるんですよ。そのおかげです。「えーっ!!」「どうやって作るのよー!」などとギャーギャー言っていますが、心の中ではとっても感謝しています。あと、「仕事」としての羊毛フェルト講師とはどうあるべきか、みたいな部分を常に意識するようになった気がします。

― それはどうして?

亜由美:趣味の方もプロの方もいるハンドメイドの世界で、私はプロとしてやっていく道を選んだわけですが、mikke!ではビジネス的な考え方をたくさん学びました。自分の強みを分析して差別化とかオリジナリティを意識したり、課題を自分で見つけて解決策を探れるようになったり。mikke!で活動されている方々はジャンルこそ違えどプロフェッショナルですから、レッスンでの伝え方、発信の方法、コンテンツ設計の方法など、立ち話の中にもさまざまなヒントを得られます。忌憚のない意見もいただけるので、本当にありがたいですね。



― オフの日にはお客様としても楽しまれていますが、出店者から見たmikke!の魅力と、お客様目線で見たmikke!の魅力の両方を教えてください。

亜由美:出店者としては、周りのmikke!プロメイトから忌憚のない意見をもらえたり、他人の接客スキルや集客スキルをリアルに見られたりすることでしょうか。直接自分の目で見られるのはやっぱりありがたいし、逆に日頃共に出店している方からの愛あるご意見は重いし、貴重ですね。あと、日頃一緒にお仕事させていただいているので、オフの日に「この人なら!」と思う人のレッスンや施術を受けたり、家族に勧めたりもできます。

お客様として感じる魅力は、「プロのスキルのつまみ食い」が大っぴらにできることです(笑)。多彩なジャンルのプロフェッショナルなスキルに触れられる経験は、とっても刺激的で楽しいですね。家族に「〇〇やりたい!」って言われた場合にも、材料や方法を調べて準備して・・・というより、mikke!に行けばプロフェッショナルがいます。自分でなんとかするより満足度や達成感も全然違います。

― 今後の目標や活動方針は?

亜由美:自分の脳内にあるイメージを具現化する面白さ、楽しさを伝えていきたいです。具現化するためにはさまざまな角度から観察をする必要があるので、レッスンを通して、さまざまなモノ、コト、事象に関する観察眼も養っていただけたらなと思います。また、そういう実感を持てるレッスンにブラッシュアップしていくことが、自分の講師活動の行き着くところかなと。作家活動としては、絵でしか見られないものの3D化が最終目的になるのかなぁと思っています。たとえば、模型とかジオラマとか、美術品の領域にまで行けたら最高ですね。

― 夢はありますか?

亜由美:ズバリ、個展の開催です。これは2022年のうちに実現させたいです。あ、言っちゃいましたね。mikke!さん、ご協力ください!それと、羊毛刺繍で絵を描く講座や作品をスタートさせたいです。さらにその先の夢といえば、やっぱり本を出すことです。タイトルは「キテレツ羊毛フェルト」(笑)。鯖の塩焼きとか茹でたまごとか、変なものばっかり羊毛フェルトで作る本。

― わぁ、それは楽しみです。有言実行を楽しみにしています。ご協力できることはなんでもしますよ。それがmikke!ですから。ちなみにmikke!で活動していて良かったですか?

亜由美:もちろん!こうやって活動を継続できているのもmikke!にさまざまなチャンスを与えてもらったから。ご自身のスキルで、ガチで仕事していきたいと思う方はぜひご一緒しましょう。ラクしてすぐに売れっ子になるとかは絶対ないです。時間はかかって当たり前。でも、本気で取り組んだ分、単純な売上以上のモノ・コトを得られると思います。

― 宣伝ありがとうございます。さすがmikke!のインスタアカウントでライブ配信のナビゲーターを務められているだけありますね。宣伝上手!!それでは最後にお客様へアピールを。

亜由美:作りたいものを作れる自由度の高さ、理論的なレッスンとトーク。これがWhiteRosaの持ち味です。愛と笑いの羊毛フェルトレッスン、決してタダでは帰しません(笑)。皆さんのキテレツなリクエスト、お待ちしております!

― リクエストがまたWhiteRosaを育てるんですよねぇ。個展、やりましょう!「キテレツ羊毛フェルト」も出版しちゃいましょう!今日はありがとうございました。

※mikke!ではリクエスト開催を承っています。習いたいこと、作りたいこと、知りたいことを叶えます。

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